ピアジェ:PIAGET

世界最高20億円の時計を販売

世界屈指の高級時計メーカーピアジェが設立されたのは1874年、ピアジェの創業者、ジョルジュ・エドワール・ピアジェがスイスの北部のジュラ山脈の麓に時計工房を開設するところから始まった。しかしピアジェは最初から宝飾時計を手がけていたわけではない。当初は時計づくりの一工程を受け持ち、やがて自社で一貫生産を行うようになった。ピアジェ社が開発したムーブメント(機械部分)は品質が高く、他者のいくつかもそれを用いていた。

ピアジェが宝飾時計の製作を始めたのは第2次世界大戦後のことである。ムーブメントの研究・開発を続けてきたピアジェ社は1946年、厚さ1・35ミリメートルという世界で最も薄い手巻きムーブメントの開発に成功、それを10ドル金貨に組み込んだコインウォッチを世に送り出した。その後、これだけ薄いムーブメントがあるならば文字盤などに宝石をあしらっても薄型の時計を保つ事ができるだろうという考えに至り、宝飾時計という新しいジャンルを開拓していくことになる。

ピアジェの宝飾時計はいずれも高価であり、その名は日本でよく知られているが、それを腕にはめる事のできる人は限られてくる。「常に必要以上に良いものを追求する」というのがピアジェの創業以来のモットーであるのだが、1981年に世界一豪華で高価なダイヤモンドウォッチを発表している。「フィーバス」と名づけられたその腕時計は、文字盤とバンドに全て鑑定書付のダイヤモンド286個(計87.87カラット)を使用、それぞれのダイヤはブリリアンカットされていた。この時計には20億円の値がつき、世界で最も高い時計として記録される事になった。