ロンジン:LONGINES
第一回近代オリンピックの採用時計
ロンジンの前身は1832年、オーギュス・アガシがスイスのジュラ山脈の麓、サン・ティミエに設立した時計組み立て会社である。1867年、生産効率の上昇を図ろうと職人たちを一箇所に集めて一貫した生産を行う事を考え、新工場を同じサン・ティミエのロンジンに設けた。これが名門ロンジンの実質的な出発となった。1869年に竜頭巻きの懐中時計を発表、1879年には世界初の秒針付クロノグラフを開発するなどロンジンの名は次第に知られていく事になる。しかしロンジンは歴史的な出来事との関わりの中でさらにその名声を高めていく事になる。
その一つはオリンピックである。第一回目の近代オリンピックである1896年のアテネ大会でロンジンの時計がその精度を評価され採用された。この大会で使われたロンジンの時計は5分の1秒まで計測可能なクロノグラフであった。またその後、ロンジンの時計は北極探検にも何度か採用されその名をはせる事になる。
探検・冒険との関わりで最も有名なのはリンドバーグの大西洋無着陸横断飛行であろう。1927年、リンドバーグはスピリット・オブ・セントルイス号に乗り込みニューヨークからパリへ飛び、33時間余り後に無事到着、世界初の大西洋無着陸横断飛行をやり遂げた。このときリンドバーグが用いたのはロンジンの時計であった。このことはロンジンにとって大変栄誉であり、また宣伝となった。
2001年ロンジン社の時計は製造数が総計3000万個に達した。その記念として1977年に開発した傑作ムーブメントを搭載した「ロンジン990」(限定990個という事)を発売している。