ルイヴィトン ダミエ

ダミエの元となった市松模様

ダミエの歴史はモノグラムよりも古いです。いまやモノグラムと並んで ルイ・ヴィトンを代表するモチーフのダミエ・ライン。 その歴史は古く1888年まで遡ります。1888年に2代目のジョルジュ・ヴィトンはそれまで販売されていた「グリ・トリアノン・キャンバス」や「レイエ・キャンバス」のコピー商品が出回ったことで、対抗策として市松模様に「Louis Vuitton : marque deposee」の文字を織り込んだ「ダミエ・キャンバス」というパターンを作り出しました。これは、世界初の登録商標で、表面にブランド名を表示したとういことでも世界初の商品でした。市松模様とは1741年に歌舞伎役者佐野川市松が舞台衣装に袴の模様に用いて以来呼ばれるようになった模様である。それが1867年のパリ万国博覧会で世界の目に留まり有名になったそうです。コピー商品対策として考えられた商品であったのですが、再びコピー商品が出回ったこともり、1896年以降ダミエのモチーフは、使用されることはありませんでした。しかし販売停止から100年が経過した後の1996年にモノグラムの誕生100周年を記念して復活し、人気が高まったことから1998年からは定番となりました。

inserted by FC2 system