オメガ スピードマスター

オメガのスピードマスターが誕生したのは1957年。誕生当初のスピードマスターには、ケースや針、ブレスレットに至るまでをシーマスターの物を流用し、ムーブメントは手巻きを採用していました。その後、度重なる改良を重ね、シーマスターとは一線を博したラインの登場となりました。スピードマスターは宇宙事業と深い関連性があります。1962年NASAは、ジェミニ/アポロ計画の宇宙飛行士用の腕時計を選択するため、その当時最良とされたクロノグラフ・ウォッチを集め、無重力と磁場、極度な衝撃と振動、そしてー18〜+93℃に及ぶ温度という苛酷な条件下での動作テストを実施し、テキサス州ヒューストンの宝飾店で、他の時計と同様に購入された市販品のスピードマスター・プロフェッショナルだけが、この各種のテストに合格しました。そして1965年NASAは、オメガ・スピードマスター・プロフェッショナルを公式時計として採用しました。そしてスピードマスターはアポロ11号の月面着陸成功により、「月に到達し初めての時計」となったのです。また1970年4月、アポロ13号が爆発事故で船内の自動計時装置が破壊され、大気圏に再突入するはめになった時、宇宙飛行士は制動ロケット噴射時間の計測にスピードマスター・プロフェッショナルを使用し見事帰還を果たしました。この功績によりオメガはNASAの宇宙飛行士たちによって授与される栄えある「スヌーピー・アウォード」を受賞しました。また1989年にはスピードマスターはロシアのすべての有人宇宙ミッションの公式クロノグラフとなりました。高機能、高性能の名にふさわしいオメガのスピードマスターは更なる改良やデザイン変更を経て、今尚人々から高い評価を受けています。

  
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