オメガ シーマスター
１９４８年から一般向けに販売されている優れたデザイン性、防水機能をもつ本格的スポーツウォッチ・シーマスター、その誕生の背景は２０世紀の初頭まで遡ります、腕時計が一般化しつつあった２０世紀初頭、オメガをはじめとする多くの時計メーカーは防水性・防塵性の追求に鎬を削っていました。時計がポケットに入れて携行するものから腕に装着するものへと変化していくに伴い、水や埃の侵入に晒される機会が格段に多くなったためです。そんな中オメガはシーマスターの前身ともいえる会社初の防水時計「マリーン」を発表、アメリカ人探検家のウィリアム・リーブがこの時計を身につけて水深14メートルまで潜ったことによりその耐久性が評価されます。またマリーンはアールデコ・デザインを取り入れたファッション性の高い時計でした。その後第二次世界大戦中にイギリス空軍の依頼により、ねじ込み式の裏蓋を使用した防水時計を開発。之を一般向けに改良を加えられる事によりシーマスターは誕生しました。その後さらに防水性等の性能が高くなり、１９５５年には耐水圧200ｍを誇る本格的なダイバーズ・ウォッチ、「シーマスター300」が販売され後にその精度が認められイギリス海軍に正式採用されるなど、その性能は他者の追随を許しません。そして現在もデザイン、性能ともに最も優れた時計の一つとして世界中から高い評価を受けています。