ショーメ:CHAUMET
ナポレオンがひいきにした超名門ブランド
パリのヴァンドーム広場には老舗の宝飾店が集まっている。その中で最も古い歴史を持っているのがショーメである。ヴァンドーム広場が出来たのは18世紀初期の事だが、ショーメは最初からその場所にあったわけではない。
ショーメの創業は1780年、エティエンヌ・ニトーがパリのサン・トノーレ通りに小さな宝飾店を開いたのが始まりである。1804年5月にナポレオンが皇帝になり、12月に戴冠式が行われたのであるが、その戴冠式のための王冠と剣を製作したのはニトーであった。どうして彼はそんな栄誉ある仕事が出来たのか?もちろん彼の腕が一流であったからには他ならないが彼にはナポレオンとのラッキーな出会いがあったのである。
皇帝になる前のある日の事、ナポレオンの乗っていた馬車が暴走しニトーの店の前で転倒し、ニトーはすぐに馬車に駆け寄りナポレオンを救出したそうである。ナポレオンは命の恩人であるニトーに目をかけるようになりそのような仕事を依頼したのだという。
ニトーの作成した王冠と剣の出来は素晴らしく、以来ナポレオンは宝飾品の製作をたびたび依頼した。 そのため彼は一躍有名になりその名は、ヨーロッパ中に知れ渡った。ニトーの店はやがて王室ご用達の宝石商に指定され、また世界各国の上流貴族の多くを顧客に持った。
その後1885年にニトーの店は「ショーメ」という店名となりここで初めてショーメという名が登場する事になる。ショーメの店は更に飛躍しヨーロッパだけではなく、インドや東洋にまでその名をはせるようになり、1907年にショーメはヴァンドーム広場へ移り、またこの頃から時計分野に参入していくなど更なる発展を続ける事になった。