エスティーローダー:ESTEELAUDER
女性調香師が創出した比類なき香り
化粧品のトップメーカーの創業は1946年、エスティー・ローダー夫人がクレンジングオイルやスキンローションなど数種類の化粧品を売り出したことに始まる。それはいわゆる個人企業で、当初はごく限られた顧客を対称にしていた。しかしその2年後にはニューヨーク5番街の高級デパート、サックスフィフスアベニューにエスティーローダーの製品が並ぶまでになった。高級感のあるその化粧品が上層階級の人々を刺激したからであった。
エスティーローダーでは香水も作っている、その香水はローダー夫人自ら調香したものである。彼女は本当の香りのノート(特徴)がわかる唯一の女性調合香師と称された事もあるくらいの調合の達人であった。彼女の叔父が皮膚学の専門家で、彼女はモニターとしてよく匂いの感覚のテストをしていたことが彼女の香りの感覚、化粧品への興味の原点であるといわれている。
エスティーローダー社の最初の香水は1953年に発売された「ユースデュウ」(若き露)である。この香水はバスオイルとして発売された。ヴォーク誌が「之を使った女性は、すべて素晴らしい美人になった気分にさせられた」と紹介したユースデュウはたちまち爆発的な人気を呼んだ。1968年にはローダー夫人は自分の名前をつけた香水「エスティ」を発表する。アルコール分をほとんど含まずオイルがベースとなったこの香水は、一般の香水に比べて3倍の持続性を備えていた。1972年には、樹木や野外の自然な香りを喚起するグリーンノート系の香水「アリアージ」を発表し大きな反響を呼んだ。それ以降も1987年の19種類、2000本もの花々のエッセンスをブレンドした甘くスパイシーな香りの「ビューティフル」、1991年の心が奪われる、魅せられるという意味でつけたファンタジックな香りのする香水「スペルバウンド」(呪縛の意)など数々の名作を世に送り出している。