フェンディー:FENDI

五人姉妹とモードの帝王のタッグで始まる老舗ブランド

フェンディーは日本ではバッグ類によってその名が良く知られているが、その中核をなしているのは毛皮製品である。フェンディーは1925年、エドアルド・フェンディーとアデーレ・フェンディーの夫妻によって、毛皮とバッグの専門店としてローマで創業された。

最初から高級品を目指した彼らは、10年ほどの間に高級毛皮店として名声を確立するに至った。フェンディーの毛皮はハリウッド女優たちに人気があった。しかし、高級毛皮店フェンディーの顧客は限られた富裕層だけであった。

第2次世界大戦後、フェンディー夫妻の5人姉妹(アンナ、フランカ、カルラ、アルダ、パラオ)が参画さらに1965年には新進気鋭のカール・ラガーフェルドをデザイナーに迎え、顧客層を広げ飛躍的に発展していった。ラガーフェルドはクロエのページで登場しているが彼はクリッツィア、シャネル等いろいろなブランドに引き抜かれていてそれぞれのブランドの再建に大きく貢献しているまさにブランド界の神的な存在である。今日彼は「モードの帝王」「流行の支配者」などと称されている。

5人姉妹の参画とラガーフェルドの起用によって、フェンディーは国際的にも知られるようになり、一流ブランドとして成長していく事になる。2つのFを組み合わせた有名な「ダブルF」のブランド・ロゴは、ラガーフェルドのデザインによるものである。1968年に毛皮の絹の裏地のモチーフとしてデザインされた。1970年にその「ダブルF」を織り込んだバッグを発表し大ヒットとなり、フェンディーの名を世界中にとどろかせた。

1997年に発表した「バゲット」バッグも好評を得ている。棒状のフランスパンをバゲットというが、そのパンを脇に抱えて持つようなバッグということでバゲットバッグと名づけられた。このバッグは毛皮やデニムなど何種類かの素材を組み合わせて作られていて、組み合わせ方によってデザインが異なり、その種類はなんと600種類以上あるという。温かみがって持ちやすく、人気が高い。

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